
(Photo by Derek Law)
全世界で、年間“2億8800万トン”も製造されている「プラスティック」。
紙や、木、ガラスなどのように、酸化も、分解もしないプラスティックは、最終的に海へ捨てられ、現在70万トンものプラスティックが海の中に存在する。
海がプラスティックのゴミで満たされていることは周知の事実だ。
「海はゴミで作られている」と言っても過言ではないのではないのか?
しかし、本当に『ゴミで作られた海』があったらどうだろうか?
つい先日、あるイギリスのデザイン建築会社が、ペットボトルのゴミで「海」を作ったのだとか…

(Photo by codsteaks)
イギリスのデザイン建築会社「コッド・ステークス」は、『ブリストルクジラ(The Bristol Whale)』というインスタレーションをミレニアムスクエアに展開した。
その『ブリストルクジラ』とは、地元の柳の枝から作られた実物より大きい2匹のクジラが、ペットボトルの海を泳いでいるインスタレーションであった。

(Photo by codsteaks)
7万本以上。ペットボトルの海の制作に使われたペットボトルの本数だ。
今年開催されたバースハーフマラソンとブリストル10Kランで全てのペットボトルが集められた。
なんと、一つ一つのペットボトルは、夜になると「波」を打っているように綺麗に照明する。

(Photo by codsteaks)
このインスタレーションを手がけたのは、コッド・ステークスと、アーツ・カウンシルイングランドによって資金を供給されている地元の非営利団体「アーティストプロジェクトアース」によるものだった。

(Photo by codsteaks)
今回のコッド・ステークスによる『ブリストルクジラ』というプロジェクトは、同社が、人々を引きつけ、美しく、感情的で、力強い作品を考案できることを証明した。
コッド・ステークスのマネージングディレクターのスー リップスコンブルは今回のプロジェクトの“成功の鍵”に対してこう述べている。
我々は、柳の自然の美しさと、優雅でうねったプラスチックボトル波をうまく表現し、結びつけた。
だからシンプルながらもインパクトのあるメッセージを人々にうまく伝えることができたのだ。
もう一つの理由として、私たちは、作品に使用された7万本のペットボトルがリサイクルされることを約束をしたからであろう。
今回のインスタレーションを見た人々は、少なくとも、我々人類が無駄な量のペットボトルを消費していることを自覚したに違いない。
今後、アートという存在が「海とプラスティックのゴミの関係」を左右していくのかもしれない。
ーBe inspired!

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