もう紙コップは必要ない。ヘルシーで食べられるコーヒーカップ、Cupffee|GOOD GOODS CATALOG #005

Text: NEUT編集部

Photography: ©Cupffee

2017.8.30

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あなたは、買い物をするときにどんな基準で商品を選んでいるだろうか?もしあなたの気に入っている商品を販売する企業が、不正を働いたり環境に悪影響を及ぼす事業に資金提供したりしていたらどうするだろう。

企業や商品作りにおける考え方に賛同できない場合、その企業やブランドの商品を「ボイコット(不買運動)」するという方法がある。これは買い物が「投票」に例えられるように、消費者の力で信頼や賛同のできない企業の商品にお金を出すのをやめ(票を入れるのをやめ)、企業の経営を成り立たなくさせ社会をより良くする(より良い企業に投票する)というもの。

そこであなたがボイコットしたいとき、またはボイコットとは関係なく単純に人や環境に良い商品が欲しいときに、参考となる商品カタログをBe inspired!が作成することを決意。その名も「GOOD GOODS CATALOG(グッド グッズ カタログ)」。

いつも飲むから気にしたい。

今回紹介したいプロダクトは人生の友、コーヒー関連。まだ眠い平日の朝に、ちょっとお洒落な気分を味わいたい休日の夕方に、明日までにやらなければいけないことが山積みの夜遅くに…。コーヒーが日常生活の一部になっている人は少なくないのではないだろうか。ちなみに筆者は1日3杯は必ず飲む。

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街にはカフェ、喫茶店、コーヒースタンドが立ち並びアクセスも簡単。色んなシチュエーションで利用するし、頻度も多いから気をつけたいのがエコへの配慮。

本当ならマイカップを持ち歩ければ最高なんだけど、急にカフェに立ち寄ることもあるし、24時間マイカカップを持ち歩くのも面倒or忘れちゃう…。そんなアナタに朗報がブルガリアのスタートアップが開発したCupffee(カップフィー)。実はこれ、食べられるコーヒーカップなのだ。

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ブルガリア発のCupffeeは15年以上費やしプロダクトを磨き上げ、満を持して今年2017年にクラウドファンディングでキャンペーンを開始、ビジネスを拡大するために出資してくれている人を現在探している。

食べれるコーヒーカップと聞くと「アイスクリームのコーンみたいに最後ベタベタになっちゃうんじゃないの?」「コーヒー甘くなっちゃいそうじゃない?」など懐疑的になるかもしれない。しかし彼らの、研究に研究を重ねたCupffeeは60分間パリパリの状態が保たれ、味にはカップは一切影響なく、しかも保存料も着色料も全く使っていないため人体に優しい(遺伝子組み換え製品も一切使わない)。

製造日から6ヶ月以内に食すことが勧められているがもし食べたくなければ、捨てたとしても数週間で完璧に土に分解される。

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もしも既存のカップの1%だけでもこのCupffeeに取り替えれば、1万平方フィート分の森林が救われ、10億リットルの水を汚染から守り、千万キロのゴミを減らせるそうだ。(参照元:Cupffee

考えてみて欲しい。このカップが普通になれば、消費者はアクティブにマイカップを持ち歩いたりしなくても気軽に環境に優しくなれる。とっても“美味しい話”ではないだろうか。

ペットボトルやビニール袋、紙コップなどは環境を破壊し、人類を危険に及ぼしているにも関わらず、人類はあまりにも慣れてしまって疑問を持たずに利用しているところもあると思う。でもそれと同じような感覚で、環境に優しいCupffeeのようなプロダクトが社会に浸透すれば消費者としてはあまりこれまでと変わらないまま(なんなら美味しいからプラス)地球に優しくなれるのではないだろうか。

必要なのは、買う側がそのシフトを促すために選択的に消費し、社会の変革を後押しすることである。

Cupffee

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※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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