プラスチックはもう要らない。人間や動物が「食べても死なないレジ袋」登場

2017.3.14

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世界中で毎年「1兆枚」も消費されているビニール袋。1枚10gだとすると、その重さ約1000万トン。おおよそゾウ200万頭分だ。(1頭5トン計算)それら全てのビニール袋が海に捨てられているわけではないが、毎年10万匹もの海に住む生き物がビニール袋を含むプラスチックのゴミのせいで命を落としている。

そこで、「ビニール袋は環境に良くないから」と代わりに登場したのが“エコバッグ”という名のトートバッグ。今やどのブランドもオリジナルのエコバッグを販売し、「使用されることのないゴミのエコバッグ」が一家に一つはあると言っても過言ではないのではないだろうか。

悲しくも、大量生産・大量消費が繰り返される使い捨てビニール袋やエコバッグ。果たして何が“エコ”だかわからなくなるこのご時世に、やっと「完璧なエコバッグ」が発明されたのだとか。

(Photo by Avani)

バリはプラスチックに汚染された島だった

使い捨てビニール袋やエコバッグのオルタナティブとして登場した「完璧なエコバッグ」を発明したエコテクノロジー企業「アバニ(Avani)」。

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2014年に設立した彼らの拠点はインドネシアのバリ。美しい白い砂浜があり楽園だと思っている人も多いかもしれないが、バリ島の海は、今やゴミや瓦礫で溢れかえっており、そのゴミの大半がプラスチックなのだ。インドネシアがプラスチックゴミ問題の世界トップクラスになってしまった理由。それは、ゴミ処理のコスト負担を嫌う風潮と長年のポイ捨て文化により、捨てられるゴミ全体の「8%弱」が川や海に捨てられているからだそうだ。(参照元:バリ経済新聞

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もはやインドネシアだけでなく、世界的な問題であるプラスチックによる環境汚染に歯止めをかけるべくアバニが発明したビニール袋の正体とは一体なんなのだろうか。

「タピオカ」と同じ原料からできたエコバッグ

アバニのエコバッグの原料はなんとタピオカの原料でもある「キャッサバイモ」をベースに作られている。なので、人間や動物が口にしても身体に無害だというのだ。さらに90日以内には土に還り肥料になり、80度以上のお湯にいれると溶けてなくなる。彼らは数年間にわたる研究開発を通して培った独自のテクノロジーを駆使し「完璧なエコバッグ」を生み出したのだ。(参照元:Avani

※動画が見られない方はこちら

プラスチックを選ばない理由

筆者はなるべくコンビニやスーパーで「ビニール袋を拒む」ようにしている。それは冒頭で述べたような海の現状を知っているからだ。一度生成されたら何百年、何千年、それ以上の時間をかけても分解されず土に還らないと言われているプラスチック。その素材を使わないことは海などの環境を守るだけでも、動物の命を救うだけではない。

それは、自分の健康を守ることでもあるのだ。なぜなら以前記事でも伝えたように「私たちは人体に有害な小さなプラスチックゴミで汚染された魚介類を食べている」からだ。

まだ始まったばかりのアバニの「完璧なエコバッグ」。この技術が世界中に広まり、日本を含む多くの国や地域で普及すれば、海もきれいになり、動物たちも死なずに済み、人間も健康に生きることができるのだ。まずは「#IAMNOTPLASTIC」というハッシュタグをつけてSNSで発信してみてはどうだろうか?

Avani

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※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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