
(Photo by Flickr)
日本における警察官のイメージは真面目で堅物。
市民の安全を守るもの、そうあるべきだと私たち市民も思いがちだ。
でも、その警察官があなたのためにほんの少しだけルールを破ったらどうだろうか。
きっと悪い気はしないはずだ。

(Photo by WMAL)
アメリカ、バージニア州のとある街で、ちょっとクスッと笑ってしまうような温かい事件が起きた。
真夏のある日、通りで車を止めていた女性が、突然警察官に止められた。
女性は自分が「何か違反をしてしまったのでは」と不安になったが、どこにも交通ルールを破ったような形跡は見当たらない。
不安の中、窓を開けて近づいてくる警察官に対応すると、警察官は彼女に向かってこう言い放ったのだ。
「あなた、道路交通法にこんな決まりがあることを知っていますか?暑い日は、アイスクリームを食べなければダメなんですよ」
そう言って、警察官は彼女にアイスクリームを差し出した。
これには声を掛けられた彼女も大笑い。
警察官曰く、熱中症に気を付けてくださいという想いがあったそうだ。
バージニア州の警察官たちは市民の熱中症へのケアも怠らない。
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(Photo by Mail Online)
また、フロリダ州の警察官もオリジナリティを持っていて面白い。
フロリダ州に住むグレン君は、その日6歳の誕生日を迎えようとしていた。
朝からたくさんの料理を作り、パーティー用の飾りつけをしていたのだが、開始時刻を過ぎてもゲストはゼロ。
招待していたクラスメイトが誰も来てくれなかったのだ。
大変大きなショックを受けるグレン君とそれを不憫に思う母親。
母親はいてもたってもいられずこの状況をFacebookでつぶやいたそうだ。
するとなんということだろう。
その投稿が地元警察の目に留まり、警察官や消防士、合わせて15人がグレン君の誕生日を祝うために駆け付けてくれたという。
もちろん、パトカーや消防車、ヘリまで出動させてだ。
たくさんのプレゼントまでもらったグレン君は悲しい顏から一転。
溢れんばかりの笑みを浮かべていた。
しかしなぜ警察官がここまでしたのか。
その理由を彼らはシンプルにこう話している。
「市民に心地よい暮らしをしてもらうことが仕事である」

(Photo by CNN)
また、最近話題のポケモンを巡っても、警察官は市民の味方である。
アメリカ、オハイオ州に住む9歳のブライス君は、6歳の頃から集めていた「ポケモンカード」を何者かに奪われてしまったそうだ。
あっという間に大切な宝物をとられてしまったことにショックを受けた彼を見て、何か解決の糸口が見つかればと母親は警察に相談した。
そして、そこに現れたのが、地元警察官のグローテンラート巡査だった。
彼の活躍もあり、何枚かのポケモンカードは手元に戻ってきたそうだが、すべては戻らず。
相変わらず晴れない顔をしているブライス君を見て、巡査は、なんと自分が持っているポケモンカードを彼にプレゼントすることにしたのだ。
たまたま自身もポケモンカードを集めていたという巡査。
そのカードの中にはかなりレアなものもあったそうで、これは巡査にとっても大切なものでもあった。
しかし彼は、それらをなんの躊躇もなくブライス君に手渡した。
グローテンラート巡査は「市民が笑顔になるほうが嬉しい」と語っている。

(Photo by Flickr)
彼らの行動は大変称賛されるべきことであるが、これが警察官としての違反行為ではないのかと問われたら返答に困る。
しかし、これらの行動は大変思いやりとユーモアがある。
となると、ときに人の心を動かすユーモアをつくるのは、ちょっとしたルール違反なのかもしれない。
日本人はマニュアルの上で仕事をするのが得意だ。
コンビニエンスストアやレストランで働く際は商品の並べ方やお皿の正しい持ち方までたくさんのルールを教えられ、企業で働く際もクレーム処理のマニュアルまで存在する。
それは誰が対応しても同じというクライアントにとっての公平さを生み出しているのかもしれないが、それは同時に、マニュアルさえ叩き込めば「誰でもできる」仕事ということを意味しているのだ。
誠意ある行動の中のちょっとしたルール違反にはその人の人柄や本音が見え、より信頼感を抱くことができるのではないだろうか。
時にはマニュアルから外れて、「あなたらしい」働き方をしてみてはどうだろう。
きっと働く側にも生きがいが生まれるはずだ。
via. CNN, Around Osceola, Mail Online, Fox 5, The Telegraph
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