彼女のパーカーを着て、セルフィーを撮る男たち #TakeHerHoodie|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会 #006

Text: NEUT編集部

Artwork: madoka

2016.10.22

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「女性の皆さん、もうたくさんだ。返してくれないんだったら、もう俺たちのパーカーを取ることはできない。今年は俺たちが仕返しをする。#TakeHerHoodie

こんなつぶやきとともに投稿されたのは、ピチピチのパーカーを身につけた男の子のセルフィー。さて、これは何のための宣戦布告なのでしょう?日本のミレニアルズたち、準備はできていますか?

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皆さん、こんにちは!
ハッシュタグ・アクティビズムを紹介する連載企画の第6回目です。

季節も変わってきて、パーカーを着ている若い人をよく見かけませんか?そんなパーカーは大きめのサイズのを選んでゆるく着るのが「可愛い」とされているようで、男の子から「メンズサイズ」のを借りて、そのまま使い続けちゃう女の子がたくさんいます。

今年は、それに我慢がならなくなった男の子たちが#TakeHerHoodie(彼女のパーカーを奪おう)のハッシュタグで反撃しているようですよ!

というのも、#TakeHerHoodieで検索すると、出てくるのは小さなパーカーをピチピチに着ている男性たち。なんだか笑ってしまうような面白いハッシュタグ・アクティビズム#TakeHerHoodieですが、これは世の中の“とあるタブー”への挑戦でもあるのです!参加した男性は以下のように話しています。

男らしさについて問題提起しようと思いました。多くの男性にとってこんなふうに(女性の)服を着るのはちょっとタブーみたいになっているからです。(引用元:Buzzfeed

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このハッシュタグ#TakeHerHoodieは、9月末の宣戦布告から数日の間に1万7千回近くリツイートされました。

ジェンダーニュートラルやジェンダーレスのファッションが台頭してきた今、女の子が「メンズの服」を着るのは“アリ”で、男の子が「レディースの服」を着るのは“ナシ”というのはおかしいのではないでしょうか。このハッシュタグ・アクティビズム以外にも、女性のものだと考えられることの多いスカートを男性が履くなど、洋服に関するジェンダーのタブーに挑戦する取り組みは行なわれています。皆さんはどう思うでしょうか?

次回の連載をお楽しみに!

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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