ゲイ・プライドは「偽善」か?


(Photo by Dan Zelazo)

(Photo by Dan Zelazo)

性的マイノリティーに寛容だと世界的に有名なイスラエル。
 
政府が多額の支援をしているのにもかかわらず、ゲイ・プライドが中止の危機にあるのだ。
 
それは一体なぜ?


 
 

(Photo by Finnair)

(Photo by Finnair)

性的マイノリティーに寛容だと言われるイスラエルの都市テルアビブ。
 
この都市の特徴はいわゆる「ゲイバーエリア」などなく、都市全体が性的マイノリティーにフレンドリー、旅行で訪れる性的マイノリティーも多い。
 
これは政府による大規模な資金支援と観光PRのおかげだ。

(Photo by 井上健斗)

(Photo by 井上健斗)

日本でも近年話題にのぼるようになったゲイ・プライド。
 
東京レインボープライドは今年5月の開催で5回目となった。
 
イスラエルの都市テルアビブでのゲイ・プライドは1999年に始まり、現在では10万人規模で行われる規模までになっている。

(Photo by Dan Zelazo)

(Photo by Dan Zelazo)

しかしながら、今年5月に政府が観光PRに3億円かけたところ、性的マイノリティーの活動家たちから支援は「偽善」だと批判を受けた。
 
批判する側によれば、イスラエル政府がやっているのは「ピンクウォッシング」と呼ばれるイメージ戦略だ。
 
「ピンクウォッシング」は性的マイノリティーに対して寛容にすることで、都合の悪い面を隠すようなこと。
 
パレスチナ自治区を占領していたことで傷ついたイメージを払拭するためのものだと見られる。

イスラエル最大の性的少数者のNGO「Aguda」代表によると、政府は外国でイスラエルでの性的マイノリティーの自由を語っておいて、その問題を国内で議論することはないそうだ。
 
そのように、一時は活動家らの反発によって今年のゲイ・プライドはボイコットされそうになった。
 
だが、活動家団体への多額の助成金提供の約束により、開催中止は免れた。

さて、来年もテルアビブ名物のゲイ・プライドを見ることはできるのか?
 
政府が「偽善的な」姿勢を改めなければ、残念ながら中止となる可能性もあるだろう。
 
「偽善」でも資金を投じて「性的マイノリティーに寛容」というPRを続けさせるべきか?
 
それとも絶対的な意味での支援ではないなら支援もPRも一切やめさせるべきなのか?

(Photo by National Post)

(Photo by National Post)

アメリカのフロリダ州で性的少数者が多く集うクラブで銃乱射事件が起こったばかり。
 
この事件はヘイトクライムという見方が強い。
 
イスラエル政府の場合、「偽善」だとしても「ヘイト」とは異なる。
 
資金の支援があるなか、ここからどう「本当の意味での支援」に変えていけるように働きかけていくかが課題ではないか。

 
 
via. AFPBB News, TRiPORT
 
 

この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!
“「結婚」も「性別」もない時代”
「ゴールデンウィークをレインボーウィークに!」 初夏を感じさせるような日々がつづく東京。連休に合わせて「Tokyo Rainbow Pride2015」が開催中された...

 

ーBe inspired!

F121001MS061-635x357
この記事が気にいったら
いいね!しよう
Be inspired!の最新情報をお届けします