アップサイクル素材を含む1,600点が集結。最先端の素材を見て触れる「会員制マテリアルライブラリー」

Text: Shiori Kirigaya

Photography: Shiori Kirigaya unless otherwise stated.

2018.5.30

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東京・青山、大通りに面しているビルに、「世界から最先端の素材が集められた会員制ライブラリー」がある。会員以外が入れる機会の少ない同ライブラリーを、今回Be inspired!は特別に見学させてもらったため、そこで目にしたものをレポートしたい。

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インスピレーションの溢れる、会員制ライブラリー

ニューヨークをはじめとする世界14拠点で展開されている「Material ConneXion(マテリアルコネクション)」は、世界の最先端素材のデータベースを持つだけでなく、素材選びのコンサルティングや、メーカーに代わった素材のプロモーションも行っている。いわば、素材のスペシャリスト企業だ。大学や研究機関向けの利用オプションも用意されており、世界では芸大生などにも作品のインスピレーション源として利用されているという。

ライブラリーといっても、図書館のように借りられないが、館内では素材を見て触ることができるだけではなく、オンラインデータベースでも情報を閲覧することが可能だ。

利用しているのは大手ブランドを含む、ファッションやインテリア、自動車、スポーツメーカー、パッケージデザイナー、企業のデザイン部門などさまざまな業種の人々。普段自分の属している業界では使われないものにもアクセスでき、実践的なアイデアが得られるのが特徴だといえる。そのなかでも、先端的な考えを持つ人々に注目されているのが、もとの製品よりも付加価値の高いものに作り変えられた「アップサイクル素材」だ。そのような素材を用いることで、限られた資源を有効に活用し、クリエイティブに社会の持続可能性を高めようとしているブランドは少なくない。

廃材を利用したアップサイクル素材も多数展示

ここでは、1,600点を常設で展示している東京支部にあるものから、ユニークなアップサイクル素材をいくつか紹介していく。

①廃材からできたもの

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廃棄されてしまう家具や自転車用シート、マットレス由来の素材で、幅広い形状に加工できる。写真のような靴のソールなどにもなり、リサイクルも可能だ。

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まな板やヨーグルト容器をリサイクルした素材で、左の写真の大理石のような加工もでき、部屋の壁やインテリアなどに使われている。耐性が強く、傷がつきにくい。

②食品の捨てられる部分からできたもの

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鮭などの魚の皮からなる素材。軽くてとても柔らかい素材で加工がしやすく、ファッションアイテムから家具まで用途はさまざま。

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スエードの質感とよく似たキノコ*1の傘の部分を使った素材と、マットレスなどに用いることのできるココナッツの繊維を使用した素材。

(*1)これは食用ではない

③捨てられる衣類から作られたもの

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回収したデニムなどのリサイクル生地からできた素材。左のものはアクリル樹脂と合わせてあるため特に耐性が強い。

製品のインスピレーション源は無限大

今回紹介した素材はデータベースのごく一部にすぎないが、世界では私たちの知らない素材が数多く作られている。取り上げたアップサイクル素材以外にも、Material ConneXionには「環境に負荷をかけにくい素材」や「労働者に配慮して作られている素材」などが入ってくることが、最近では少なくないそうだ。同社は業種を超えた素材アイデアの提供を行っているが、何か新しいものを生み出そうとするとき、使える素材の選択肢は探そうと思えば無限に存在しているのかもしれない。

Material ConneXion Tokyo

Website

会員制度についてはこちら

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※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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