地球に優しい小さなヒーロー!?「プラスチック」が主食の虫。


米国カリフォルニア州のサンノゼ。この街で、1年間で海に捨てられているプラスチックのゴミの量が調査された。その量、なんと「約1300万トン」。10年後には、今の量の10倍が、海に捨てられていると見積もられているそうだ。また、海に浮かぶ大量のプラスチックゴミのせいで、90%の海鳥が、プラスチックを体内に取り込んでいるという研究結果が発表されている。(参照元:WIRED

(Photo by Tim Zim)

(Photo by Tim Zim)

人類を救う?大好物が「プラスチック」の虫。

 悪い意味で「耐久性の良いプラスチック」。「分解させることができれば、海に捨てなくても済むのに…」と悩む人類に、朗報が舞い込んだ。スタンフォード大学の研究で「ある虫」がプラスチックを好き好んで食べることが判明したのだ。その虫とは、「ミールワーム」と呼ばれるゴミムシダマシという虫の幼虫。

 ミールワームは、プラスチックの一種である「発泡スチロール」を分解することができるバクテリアが体内に存在し、一匹あたり1日に20~30グラムの発泡スチロールを食べ、それらの半分は二酸化炭素に、残りの半分は、非有害廃棄物になるそうだ。研究中、毎日プラスチックを食べていたが、驚くべきことにミールワームの体内には一切異変は見られなかったのだとか。

プラスチック汚染問題の解決の鍵。それは「虫」?

“我々の発見は、新しいドアを開けた。世界中のプラスチックゴミの汚染問題を解決するための”

 そう豪語するのは、今回の研究に関わったウェイミンウー氏。というのも、今回の研究の発見のおかげで、違う種類の虫「インディアンミールモス」の幼虫が、ラップなどに使用されるプラスチックの一種「ポリエチレン」を分解できることが判明したからだ。

(Photo by cesar harada)

(Photo by cesar harada)

 どうのようにして虫の体内にいるバクテリアがプラスチックを分解しているのかを理解することができれば、近い未来、「プラスチックのゴミ」という世界的な環境汚染問題が解決する日がくるかもしれない。その日が来るまで、我々が心がけなくてはいけないことは、ただ一つ。それは一人ひとりが無駄なプラスチックのゴミを出さない努力をすることではないだろうか。

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Text by Yuka Takahashi
ーBe inspired!

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