
(Photo by janet lackey)
「寄付や募金って、なんか地味。」
そう考える人は少なくないかもしれない。
しかも、その寄付が誰に向けてというところがよくわからず、どうしても「ジブンゴト」にはできていないのではないだろうか。
しかし、世界を見てみると、東日本大震災の時には、オーストラリアの回転寿司店でお皿を利用した寄付活動があったり、PCでテキストを打った時のスペルミスを寄付につなげるちょっと変わった活動もあるのだ。
そんな中、「オシャレをしながら」寄付ができるカジュアルなキャンペーンが日本でも昨年から始まった。

(Photo by ©WWF Japan)
絶滅の恐れがある絶滅危惧種の生き物。
世界中に何種類いるかご存知だろうか。
なんと「約2万種」!
今、存在が知られている動物や植物は全部で7万種以上なので、4分の1の生き物が絶滅危惧種なのだ。
上野動物園のジャイアントパンダのように保護されて絶滅を免れている種類もいるが、保護されていない種がまだまだ多い。
そして、その絶滅の原因となっている森林伐採や地球温暖化に、加担しているのは、我々人間だということは紛れもない事実である。
その動物たちの保護や保護のための環境保全への寄付を、「オシャレ」にできるキャンペーンが「Donail(ドネイル)」である。
Donail(ドネイル)とは、寄付という意味のドネーションと爪という意味のネイルを掛け合わせた言葉。

(Photo by instagram)
このキャンペーンへの参加方法はカンタンで、協力しているネイルサロンへ行き、施術をしてもらった後に寄付をするだけ。
待ち時間には動物保護について書かれたリーフレットを読んだり、施術後にはネイルを写した写真のSNSでのシェアもお願いしている。
もちろん「#Donail」 も一緒に。

(Photo by ©WWF Japan)
Donailのプロジェクト第一弾では、ホッキョクグマやタンチョウなど20種類をモチーフにしたデザインから選ぶことができる。
すべてのデザインで共通して「薬指を赤」にしているのが、このキャンペーンのシンボルとも言える。
これは、絶滅危惧種の動物をまとめた「レッドリスト」にちなんでいる。
実際にいくつかデザインを見てみよう。

(Photo by ©WWF Japan)

(Photo by ©WWF Japan)

(Photo by ©WWF Japan)
どれもポップで可愛らしい!

(Photo by Gordon Dionne)
日本では寄付の文化はまだまだ薄いかもしれないが、冒頭にあげたキャンペーンもあれば、身近な話題で言うと東日本大震災の時にレディー・ガガがブレスレットを制作して義援金を集めたこともそういった活動の一つだ。
昨年末には、Facebook創設者であるマーク・ザッカーバーグ氏が娘が生まれることをきっかけに、慈善事業プロジェクトを発表したことも話題になった。
海外では実業家や有名セレブを中心に、寄付や慈善事業は積極的に行われていて、とても関心が高い。
彼らにとって、こうした活動はセルフブランディングの側面もあるかもしれないが、一つのファッションとしても捉えられている。
義務でもなく地味でもない。
日本人の寄付へのイメージは、「もっとカジュアルで、楽しいもの」になってもいいのかもしれない。
続けて読みたい記事:『米国発「ピザ」を寄付できるピザ屋さん。』
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