「レジ袋もパッケージも一切はありません」。“瓶のポルノ”が楽しめるアメリカのスーパーマーケット

Text: Ayane Kumagai

Photography: ©ZERO market unless otherwise stated.

2017.10.28

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食料廃棄が世界的に問題視されていることは知っているが、あまり自分のこととして危機感を持っていない、そんなあなたに問いかけたい。

「ここ1週間で何枚のビニール袋を受け取りましたか?」

私たちが日々何気なく受け取っているビニール袋は立派な環境破壊の原因となる。プラスチックなどの不燃ゴミは、ゴミ埋立場に運ばれ有毒なガスを排出している。

大きな地球のことを考えるために、まずは小さな一歩を。

今回は小さくて大きな一歩を踏み出した夫婦が始めた「瓶のポルノ」がキーワードのスーパーマーケットを紹介する。

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増加し続けるゴミの廃棄と、地球への負担

毎年1億7500万トン以上のゴミが、アメリカで埋め立てられているという。(参照元:ZEROmarket)そしてこのゴミは、 温室効果ガスの増加を引き起こし、地球温暖化の原因だとい言われている。

私たちは、本当にこのまま、自分たちが毎日消費している目の前の「モノ」のことを考えるだけでい良いのだろうか。不要なゴミは、そのままゴミ箱に放り込めばそこですべて全てが終わるのか。増え続けるゴミを減らすにはどうすればいいのだろうか。

「そもそも、ゴミを出さない」という選択。

ゴミを減らすにはどうしたらいいだろう?毎日平気な顔で捨てているプラスチックゴミを、そもそも生み出さないことが大切である。そう考えた夫婦がつくったのが、アメリカコロラド州にあるZERO market。同店を経営する夫婦の名は、リンジーとジェシー。

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左がリンジーで右がジェシー

この店では、新鮮な地産物、スムージー、ナッツ、調味料といった食料品から、石鹸や洗剤、天然のコスメ道具などの生活用品まで、幅広い商品を提供している。一般的なスーパーマーケットと違うのは、これら全ての商品が個別包装されていないという点だ。梱包がないことに加えて、このシステムの環境への他のメリットを挙げるなら、自分が必要な量だけ選べるという点だ。例えば、一人暮らしの人が大容量の食品や調味料を手に入れても、使い切らずに腐らせて捨ててしまうことがあるだろう。それを、このZERO marketなら自分の必要な量だけ瓶に詰めればいいから、買いすぎてしまうということがなくなるのだ。

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インスタグラムで広がる#jarpornとは?

そういうわけでZERO marketに並ぶのが、大量の瓶。可愛らしい瓶がたくさん並んでるのを見て、お客さんはjarporn(瓶ポルノ)だと大興奮。

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ちなみに、「ポルノ」といっても、「性的な興奮を起こさせる」という本来の意味は含まれていない。日本で、SNSで投稿された美味しそうな食べ物に対して「飯テロ」という表現を使うのを聞いたことがあるだろうか。英語圏では、その「飯テロ」に当たるものを“food porn(フードポルノ)”と表現する。こう言った類の「気持ちを煽る」といった意味合いでの「ポルノ」で、「瓶ポルノ」というわけだ。

ZERO marketの定める「5つのR」

ZERO marketの活動がよくわかる動画がこちら。その中から、彼らの取り組みの「5つのR」を紹介する。

①Re-fuse
 (拒む)
不要なものは買わない。

②Re-duce
 (減らす)
必要なものを見極める。

③Re-use (再利用する)

身近なものを何にでも当てはめて使う。

④Re-cycle 
(再生利用する)
不要になった不燃物は、セカンドハンドショップに持ち込む。

⑤Rot(腐らせる)
不要な食べ物を腐敗させ、堆肥を作る。ZERO marketではやり方がわからない人のための、ワークショップが行われている。

 

今日から瓶を、使ってみる。

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私たちの日々の選択によって、地球を変えることができる。

このような素晴らしいスーパーが身近にないからといって落ち込むことはない。行きつけの青果店やスーパーマーケットで、「袋、いらないです」の一言を伝えてみる。もしくは、食事を瓶に詰めかえて、長く消費できるように工夫をする。そういった小さな積み重ねこそが、この地球を変えることができるのだ。

ZERO market

WebsiteInstagram

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※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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